古いモバイルバッテリー、引き出しに眠っていませんか?
引き出しに、使わなくなったモバイルバッテリーが眠っていませんか。「まだ動くかな」とケーブルを挿す前に、まず本体の膨らみや破損を確認してください。
異常があるものは充電・使用を中止します。予備として残すものも、リコール情報と保管方法を確認しておきましょう。今回は、古いモバイルバッテリーを見つけたときの確認と、手放すときの回収先についてまとめました。
ケーブルを挿す前に、本体を見てみる
まず、本体に膨らみや割れ、変形がないかを確認してください。焦げたようなにおいや、薬品のようなにおいも異常のサインです。
NITE(製品評価技術基盤機構)は、膨張・変形や異常な発熱などを、使用を中止するべき異常の例として挙げています。異常があるものは充電・使用を中止してください。動くかどうかを確かめるために充電するのも避けてください。
膨らんでいても押して戻さない、ケースを開けない、穴を開けない。異常がある場合は充電・使用をやめて、メーカーや販売店に相談しましょう。発煙や発火があれば、無理に触らず、まず身の安全を確保してください。
型番が読めるうちに、リコールも確認
外から見て異常がなくても、それだけで使ってよいと判断できるわけではありません。長くしまっていた間に、回収や交換の案内が出ている可能性もあります。
本体に書かれたメーカー名と型番を確認し、メーカーの公式案内やNITEのリコール情報を調べましょう。対象かどうかが製造番号などで分かれることもあるため、商品名だけで判断せず、対象条件まで確認してください。
リコール対象だった場合は使用を中止し、案内に沿って手続きします。型番の写真を残しておくと、問い合わせのときに確認しやすくなります。
「防災用に取っておく」なら、しまい方も見直す
古いものを予備として残す考え方は分かります。ただ、何年も確認していないものは、必要な日に使えるかどうかも分かりません。置いてあるだけで、備えができているとは言い切れません。
使い続けるものは取扱説明書を確認し、保管時の残量や、どのくらいの頻度で確認・充電するかを把握しておきましょう。NITEは、保管時にはなるべく満充電を避け、過放電による劣化を防ぐための充電頻度を説明書などで確認するよう案内しています。
高温になる車内や直射日光の当たる窓際には置かないでください。充電するときは、指定された条件の充電器を使い、目の届く安全な場所で行いましょう。就寝中や外出中に充電したままにするのは避けてください。
使用年数だけで判断せず、メーカーの案内と本体の状態を確認しましょう。手元に残すものを決めておくと、状態を確認する対象も把握しやすくなります。
処分するときは、回収ボックスに入れる前に確認
使わないと決めたモバイルバッテリーも、燃えるごみや不燃ごみなどの一般ごみに混ぜないでください。処分方法は、メーカーの回収案内や住んでいる自治体のルールで確認します。
小型充電式電池の回収を行うJBRCでは、会員企業製で電池の種類が明確なものなど、回収の条件があります。膨張・破損・水濡れなどの異常があるものや、メーカー不明品は対象外です。
「家電量販店の回収ボックスなら何でも入れられる」と思い込まず、持ち込み先に受け付け条件を確認しましょう。対象外のものは、メーカーや自治体に状態を伝えて相談します。
モバイルバッテリーは、回収のために自分で電池を取り出す必要はありません。分解せず、端子の絶縁なども含めて、受け付け先が指定する方法に従ってください。異常があるものは、捨てる前でも無理に充電したり、使い切ろうとしたりしないでください。
買い替える前に、古いものの行き先を決めたい
引き出しを整理するときは、「いつか使うかも」で元に戻す前に、状態を見る、型番を調べる、使うか手放すか決める。この順番で整理しましょう。
残すなら保管方法と次に確認する時期を決め、手放すなら回収先を確認しましょう。新しいものを選ぶときは、古いものの行き先も一緒に決めておくと、引き出しにため込まずに済みます。
新しいタイプが気になる方は、以前書いた「準固体電池 モバイルバッテリー」の記事もどうぞ。新しい方式の製品でも、取り扱いと保管はメーカーの説明書を確認しましょう。
参考資料:NITE「製品安全情報マガジン Vol.506(2026年8月7日号)」、一般社団法人JBRC「不要電池の出し方(回収対象/対象外説明)」「お問い合わせ」。2026年10月7日確認。回収条件は変更されることがあるため、持ち込み前に最新の案内を確認してください。